秋篠宮家の次女佳子さまは11日、東京都中央区の日本橋三越本店で始まった「第71回日本伝統工芸展」(日本工芸会、朝日新聞社など主催)を鑑賞した。佳子さまは日本工芸会の総裁を務めている。
会場には、陶芸や金工など7部門546点が展示されている。佳子さまは、自ら日本工芸会総裁賞に選んだ原智さん(金沢市)の「鐵地象嵌(てつじぞうがん)花器」の前で立ち止まり、黒い鉄地に細かく施された象眼の銀の線に「引き込まれるような思いがいたします」と見入った。朝日新聞社賞を受賞した松崎森平さん(那覇市)の「螺鈿堆錦(らでんついきん)箱『汽水域』」については、「現地(沖縄)の景色と特有の技法を生かされているんですね」と感心した様子だった。(中田絢子)